資本主義のはじまり 4
おそらくこの新しいジャンセニスム(厳格主義)には、宗教の協力が必要とされたにちがいないでしょう。
カトリシズムは、そもそもの起こりからして、買収をおこなうと得をするような状況に順応してきました。
プロテスタンティズムは、その誠実さを求めるという点において、おそらくカトリシズムよりも決然たる態度を示しました。
しかし、この美徳は、社会的雰囲気のなかで揺れ動きました。
世俗の道徳のほうがカトリシズムよりもあらゆる形態の買収に対して一層敵対的であったことが、その
ことを物語っています。
この2世紀におけるヨーロッパの資本主義諸社会は、さまざまな聖職者の支えがなくても、買収の領域を大幅に縮小したのです。
かくして資本主義の生誕とともに、社会の買収は、理論が想起するように質的な急変を経験します。
社会の買収は低い軌道を、おそらく買収の全歴史を通じて経験したもっとも低い軌道を選択し、長期にわたってこの軌道にこだわり続けてきました。
これほど古くからある慣行にかくも控えめな地位を割り当てた社会は、かつてありませんでした。
しかし、30年ほど前からこの例外的な時代が終わりを告げたように思われます。