買収の増大 2
つぎのことは、いささかも疑いのないものです。
ヨーロッパ資本主義は、その後に続いた他の大陸の諸国と歩調をそろえて、軌道を一新し、この資本主義がかつてその生誕期に選びとったのとは反対の方向を歩み始めた、ということがそれです。
そうでないとしたら、今日、フランスのような国家が自己自身のエリートによってチーズ生産協同組合の集団と同一視され、明日は、開発途上国と同じように買収に反対する闘争が選挙綱領の重要課題になろうとしています。
このことを一体どのように説明したらよいのでしょうか。
共通感情をはぐくんでいるのは、たんに私的な信頼やメディアの衝撃だけではありません。
いまやひとりひとりが、新しい買収者と新しい収賄者の近年における出現を包み隠すことのできないよう
な職業生活と社会生活に身を浸しているのです。