新しい買収者 2
流通セクターのめざましい成長は、買収を提供する可能性を高めました。
流通セクターの企業の富は、企業の成長を通して課せられたさまざまな制約をひそかに手直しすることのうちに、もっとも自然なはけ口を見いだします。
いまや地方の政治的権力にとって、新しい販売地点を設けることが、うまい儲け口となっています。
この儲け口は社会を活気づけ、雇用をもたらし、ちょっとした金銭的ゆとりをあたえてくれます。
この金銭的ゆとりが、儲け口に関与したすべての人びとを幸福にします。
流通を拠点とした技術進歩は、市長村庁や公共建築といったような古い契約条項を変更しました。
われわれは単純に非商品経済的な特別優遇から、まったく産業的な正確さで料金が定められる認可の市場へと移っていくのです。
最後に、買収の増大は、金融とメディアの諸活動の急増と不可分なのです。
あらゆる種類の金融取引iとりわけ合併、買収、OPAの金融取引に際して、情報はたとえ生涯せっせと働いても築きえないような資産をわずかのあいだに形成しうるがゆえに、情報を売買しようとする誘惑は押さえがたくなります。
大雲が雷雨を呼ぶように、取次手数料は買収を引きつけます。
ここに、「商売」のあらゆる制約から自由になった財産家たちの新しい時代が到来するのです。
情報→貨幣→情報の時代がそれです。