一元体制から混合体制へ 2
ここでもう一つあげておきたいことは、西洋の世界支配の時代が崩れてきたということです。
これに関連して今日非常に目立つのは、アメリカの地位が急激にゆらいできていることです。
第二次大戦後はアメリカの地位が非常に強かったのです。
戦後、東西の対立とか、米ソの二極対立といわれてきましたが、実力からいうとアメリカが圧倒的に強かったのです。
アメリカの力によって、世界はなんとか事なきをえてきたというのが、戦後40年間の姿であったといってもいいのです。
人はこれを「パックス・アメリカーナ」といってきました。
「パックス」はラテン語で、英語ではピース、つまり平和という意味です。
「アメリカーナ」は「アメリカの」という意味です。
ですから直訳すれば「アメリカの平和」となりますが、もっと正確にいうと、先ほどのところからしても明らかなように「アメリカの力による安定」といっていいでしょう。
アメリカの力が圧倒的に強く、これによって世界がなんとか安定してきたというのが現実でした。
・・・ところでこの力は、一つはとりわけ軍事力であり、他の一つは経済力でした。
これらがソ連より圧倒的に強かったのです。